凄すぎる人物はお手本にならない
孫正義をお手本にしてはいけない お仕事のお話。
ビジネス業界で数々の金字塔を打ち立てたソフトバンクの創業者の孫正義さん、
経営者、事業家、一般会社員、など多くの人々に影響を与える人物です。その熱い思想や哲学には人々を奮い立たせる力がこもっている。
これから独立しよう、社会で何かを成し遂げようとする人へ
僕はあえて言う。
気軽に彼をお手本にしてはいけないと思う。
その理由は、彼の足跡を辿るとわかるが、
在日韓国人二世として佐賀県鳥栖市で生まれ、成長の過程で坂本龍馬に憧れ育った孫青年は、高校時代、教師が引き止める中、学業が優秀だったにも関わらず中退して単身渡米を決意。
渡米した先で起業、電子計算機を開発し、SHARPに1億円で売却、それを元手に投資を行い、アメリカの法人を仲間に譲り、
日本に帰国、ソフトバンクを社員数名で立ち上げる。設立の挨拶で孫正義氏はビールケースのお立ち台の上で「まだ会社は小さいが、豆腐を一丁二丁と数えるように、売り上げを1兆二兆と数えられるような日本に誇れる企業にする」と宣言。
途中、病に倒れ生死を彷徨ったが、そこからインターネット回線の配線業など担いながら徐々に業績を伸ばし、米国の企業Yahoo!やスプリントなどを買収、Yahoo!BBなどを普及させ、彼の通帳には毎月1兆円が振り込まれるほど巨大な財産を形成。
どうだろうか、かなり箸折って解説したが、
あまりにスケールが大きすぎ、その行動力は常軌を逸し、そのメンタルは常人ではない、狂気じみて、現実離れしているから、参考にして行動できることではない。
人は、途方も無く大きな目標や課題を目の前にした時に、あまりの現実とのギャプに無力感を抱き、自信の喪失に繋がる、自己肯定感を下げる場合もある。
孫正義をお手本にしてはいけない 凄すぎる人 そういう星の元に生まれてきた人だと思う
人それぞれに人生の設定があると、僕は考える。
設定とは生まれた境遇や運、行動力、持って生まれた能力など。
- イチロー
- クリスティアーノ・ロナウド
- リオネル・メッシ
- マイケルジョーダン
- スティーヴジョブス
- ビルゲイツ
- イーロンマスク
- マドンナ
- 宇多田ヒカル
- 浅田真央
- リアーナ
- ナタリーポートマン
- 元谷芙美子
男性目線で思いつくままに上げたが、
当然、彼らの血の滲むような努力や苦労もあっただろう、しかしそういう人達は、導かれるように、そのような人生を捧げられる事への設定を持って生まれてきたとしか思えない。
彼らをそのまま参考にして同じやり方をしても成功はできないだろう。やはり自分の現在地を自覚して、どうしたら成功できるか将来を見据え逆算しながら目の前の事に集中することが大事ではないだろうか。
自分の可能性の大きく外れた外に目標を設定すると
例えばフリーターが孫正義氏の真似をして投資家、起業家を夢見て、いきなり英語もままならない状態で気持ちの高ぶりだけで渡米しても成功しないだろう。
孫正義氏が高校を中退し渡米した過程には、きちんと彼なりの理由があったはずだ。
孫正義氏やホリエモンに憧れたTKさん
私の知人のTKさんは大学院を卒業したとても学歴の高い人物だった。彼は起業に関心があり、孫正義氏やホリエモンこと堀江貴文氏を尊敬していた。
そして彼らの影響から、借金をしてIT関連の会社を立ち上げた。がしかし彼には学歴以外の武器がなく会社を立ち上げ何をしたいのか具体性もなく、名ばかりのIT会社で取引先も無かった。
それから、鳴かず飛ばず、今も何年もアルバイトで食いつないでいる。孫正義氏やホリエモンの本や映像から、やる気を得て、夢一杯に、「借金できない奴は成功しない」などの魔法の言葉に踊らされ、根拠のない自信を持ち計画性もなく結局は、借金をして起業に失敗した。
孫正義氏やホリエモンは、勝ち目のない勝負はしないのだ。
夢や希望、可能性を信じることは人生において最も大切な事の1つだが、TKさんには、自分の実力と目の前の現状把握が足りなかった為、勝ち目のない勝負を自ら挑んで散った。
しかし、彼も現状を分析して、何が今できるかに集中し始めたそうだ。
偉大な人の言葉を軽く鵜呑みにしてはいけない
言葉は、魔法のようなもので、人をやる気にも地獄に落とすこともできる。偉大な人物の言葉には魂が宿り、人を感動させる。しかし、その言葉が今の自分に、そのまま当てはまるかは別問題。「貴方は飛べる」と言われ、何の準備や過程も無く、崖からダイブすれば死ぬだろう。
自分を飛べると信じ、飛ぶ準備を怠らなかった者が飛ぶことができるし、もし落っこちても死なない。
人は楽を求める
- 簡単に痩せられる
- 簡単に英語が喋れる
- 簡単に成功できる
簡単という言葉に弱い。僕はメディア系の仕事がらそういう実感がある。
偉人の名言や言葉は、重たい。
孫正義をお手本にしてはいけない まとめ
自分自身も成功者の言葉を聞いて、舞い上がって、いざ現実を見ると、無力感に苛まされた経験があります。
サッカーの本田圭佑 氏は、小学校の時にACミランで10番、日本代表を目標にしていたそうです。そういうメンタルの人は稀で、大抵の人は迷ったり、諦めたり、挫けたりします。
そういう時は、大きな目標を持つことも大事ですが、目標から逆算して、現状の身の丈に合った目標設定が必要だと思います。言葉をそのまま受け取るではなく、今の自分にどう活かせるか、受け取り方が大事なんだと思います。
それではまた。
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