スポーツ観戦が人を不幸にする?
スポーツ観戦が人を不幸にする 原因について。ワールドカップ2022カタールの初戦で日本はドイツを破り大金星の一勝を上げ、日本国内はお祭り騒ぎだ。
こういった祭典で日本が勝つと、今までその競技に興味のなかった人まで騒ぎ出す。ラグビーやフィギュアスケート、カーリングなど然り、メディアの煽りや流行りに流されやすい日本人の気質ではあるが悪いことばかりではない。その競技が注目されるのは良いことでもある。
しかし、あまりのめり込み過ぎるとスポーツは人を不幸にすることも心に留めておきたい。
スポーツに自分の肯定感や幸福を委ねてはならない
スポーツでは自分の国や応援するチーム、選手が活躍や勝利を収めると自分まで誇らしい錯覚を起こす。
サッカーの日本代表、大谷翔平選手、イチロー選手、浅田舞選手などの活躍に多くの人達が感動し誇りに思った。
しかし彼ら彼女らが活躍しても自分自身の環境は何も変わらないのが事実。
そして応援しているチームや選手の成績が振るわなかったりすると、自分が敗れたかのように落胆して時には怒り感情的に選手や意見の違う他者を非難する。
これは、スポーツに自分の肯定感や幸福を委ねてはいるも同じ。
事実、イギリスの男性のストレスの原因の多くはサッカー観戦とのデータもある。
スポーツは理不尽で残酷なもの、想定外のことが起こりやすいく、運で勝敗が決まるのも事実。運という不確定要素に自分の肯定感や幸福を委ねることは危険。
海外ではサッカーのフーリガンによる暴動や勝敗の言い争いでの殺人なども起こっている。
スポーツの応援 僕の経験
ロシアワールドカップ。日本は直前でハリルホジッチ監督を電撃解任し、西野監督が急遽担うことに、世間ではこのドタバタ劇に勝つことは諦めムードだったが
予想に反して世界ランク上位のベルギーと対戦するトーナメント1回戦に進出。ベルギーに対して勝ちを手中に収めかけたが、劇的な逆転負けを喫した。
その時に僕は、逆転に繋がるコーナーキックを早く蹴った本田選手や、ベルギーのデ・ブライネ選手をマークしていた選手達に憤りを覚え、かなり落胆した。
過去にも、城選手の決定機の凡ミスや駒野選手のPKミスを戦犯と揶揄し、彼らに非難や生卵を投げつける暴挙がニュースになることも聞いたことがある。
もし応援するチームが弱いと、年中落ち込んでいることになる。
このように、本来なら自分に直接関係ない勝ち負けさえ、当事者のように錯覚して感情を露わにしてしまうのだ。
まとめ
スポーツは健闘を讃えあうのが本来の目的のはずが、行き過ぎると、自分を投影してしまう傾向があります。
過去には力道山が外国人をバッタバッタと倒すのが、日本人は嬉しくて熱狂したと聞きます。
サッカーが盛んな国では、応援するチームや選手、例えばメッシ選手が試合に負けたことで、泣きじゃくるファンもいます。例えばイングランドやアルゼンチンなど因縁のあるライバルとの代理戦争なんて言葉もありますが、貴方が勝負ごとで負けても勝ってもメッシは泣いても喜んでもくれませんし国の制度が改善するわけでもない。
自分のアイデンティティを他者に委ねるのは愚か、勝っても浮かれない、スポーツは一歩引いて観戦する程度で良いのではないでしょうか。
それではまた。
ご感想は下記のコメント欄からどうぞ。ご記入いただいたメールアドレス等は、コメント投稿時、以外には使用しません。